校長の道徳授業

君に贈る応援歌シリーズ5 「心の旅に出よう『ミクロの世界』」

2011.07.11

前回の心の旅では、君の体を構成している細胞の中を探検しました。君の体を構成している60兆個の細胞の一つ一つにDNAがあって、そのすべてに30億の遺伝情報がインプットされていること、そしてその遺伝子の多くは「心」次第でスイッチ・オンになったりオフになったりすることを知りました。今月は、その細胞やDNAを構成している原子の世界を探検したいと思います。

すべての物質をこれ以上分けられないところまで小さく分割していくと、原子になりますね。つまりすべての物質は原子の集合体だということです。命のあるものが無いものと違うのは、同じく原子が基本構造ではあっても、その原子が細胞をつくり、その細胞が生きているという点なのです。

そして先月スイッチ・オフになっている95%の遺伝子は心や努力や環境でスイッチ・オンにすることが出来る、すなわち「心次第で人生が変わる」ということを勉強しました。今月の旅ではそのメカニズムをさらに小さなミクロの世界で発見しようというわけです。

まず原子はどのくらい小さいかというと、原子1個は1メートルの100万分の1のさらに1万分の1の大きさで、水1gの中に100億個の100億倍のさらに100倍の原子があります。想像もつかないくらい小さい世界のことです。

さあ、それでは君の体の中のミクロの世界に向けて出発します。乗り物はいつものようにタイムマシーン「勇志号」です。この乗り物は大変便利で時間や空間を超越して旅をすることができます。(もちろん架空の乗り物ですよ)

「出発進行!」

どんどん「勇志号」が小さくなっていきます。勇志号に乗っている君と僕も同時に小さくなっていきます。

やっと1メートルの100万分の1のさらに1万分の1のサイズまで小さくなりました。原子1個のサイズまで小さくなったはずですが何も見えませんね。もっと小さくなってみましょうか。さらに10万分の1まで小さくなりました。アッ!やっと何か見えました。直径1メートル位の星のような感じの物体ですね。これが原子核なんだ!

原子は原子核と電子で構成されていると理科の福山先生から教わったでしょう。電子はどこにあるんだろう? よし、電子を探しに行こう。この旅はまるで宇宙旅行のようですね。一つの原子の中なのにまるで何にも無い宇宙空間を飛んでいるようです。直径1メートルの原子核ですから電子はその原子核を中心に半径100キロメートルくらいのコースを周っているはずだよ。

やっと何か見えてきましたよ。しかしもやもやとして何か雲か波のような感じですね。

アッ!君が見た途端にその波が消えて小さな粒になったぞ。

これが電子か!

電子は通常は波の状態で、人が見た途端に粒になるという不思議な存在なのです。これを量子物理学では「波の収縮」と言います。

波(波動)は、海の波や音波のように水や空気などの振動する「状態」ですから、波そのものは物体ではありません。その波であった電子が人が見ると言う行為に反応して粒という物体になると言うことは、人の意思によって何も無い状態から物体が生じるということです。宇宙のすべての物は原子の集合体ですから、この不思議な法則がどんなに異常現象であろうと「現象界の見えざる基本法則」となっているのですよ。

「量子物理学」(ミクロの世界の学問)の、「この世界(現象界)の事物は、すべて人の意識が創造している」と言う驚くべき仮説は、この不思議な電子の動きが根拠だったのですね。

先月号で遺伝子が人の心によってスイッチ・オンになったりオフになったりすると学習しましたが、その遺伝子はDNAにインプットされており、そのDNAを構成しているのが原子ですから、心がまず原子に作用して変化し、その結果遺伝子がオンになったりオフになったりする。それが「心が人生を変える」ことのメカニズムなのかもしれませんね。

今日は先月の遺伝子に引き続き原子や電子というミクロの世界を探検しました。にわかには信じがたいほど不思議な世界でした。「遺伝子工学」や「量子物理学」の研究が進むにつれて、宇宙や生命の神秘が一層深まっていくようです。

先月と今月の「心の旅」によって得た結論は、「君の心が、君の過去や現在の環境を創ってきたということ、そして君の今からの人生も、君の心が創造していく」ということでした。そしてそれは最先端の科学によって証明されつつあることも知りました。

21世紀は「心の時代」と言われるのは、このような意味だったのです。

さあ、それではこのあたりで現実世界に戻って、頭を冷やしましょう。

「勇志号」の出発です。行き先は現実世界です。「出発進行!」


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