校長の道徳授業

君に贈る応援歌シリーズ6 「心の旅に出よう『宇宙への旅』」

2011.07.11

前回は「ミクロの世界への旅」でした。本当に不思議な世界でしたね。量子力学という最先端の科学が行き着いた「人の意識がこの世界のすべてを創造している」という仮説は、私たちの常識を根本からひっくり返すほどの「すご~い」話だよな。

今月は先月のその不思議な極微の世界から、その対極で極大の世界である宇宙に視点を移して、宇宙旅行といきたいと思います。

今夜は天草の本校でのスクーリング3日目、校庭で恒例のキャンプファイヤーが終了しました。中田先生から「皆さん、夜空の星を見てください」との指示です。今夜は月も出ていないから星が良く見えるねえ。満天の星だなあ。ここ本校は海の中に浮かぶ離島にあるから星は本当にきれいなのです。さあ、それでは目を閉じて。例によってタイムマシーン「勇志号」に乗って宇宙に旅立ちとしましょう。

青い地球がどんどん遠ざかっていきます。太陽から地球までの距離は1億5000万kmですね。太陽から近い順に水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星と続きますが、これが太陽系です。勇志号は「あっ」という間に火星から冥王星までの惑星を通り過ぎて太陽系の外に出ました。先月のミクロの旅で原子核と電子の間を飛んだよね。その時とまるで同じですね。太陽を原子核、地球などの惑星を電子と思えば分りやすいよね。その間はほとんどがどちらも空間で占められています。

勇志国際高校の校庭から天の川が見えましたね。あの天の川の中に突入しようと思ったけど、太陽系はその天の川の中にあったんだ。夜空に帯のように見えている天の川の一つ一つの星は、実は太陽と同じで自分で燃えて光っている恒星が2千億個も集まっているのです。このようないわば太陽の巨大な集団を銀河といいます。私たちの太陽系はこの天の川銀河に存在する2千億個の太陽の一つでしかありません。

天の川銀河の直径は10万光年、厚さが5千光年ですから、1光年は光の速さで1年かかる距離のことですから、光の速さで勇志号が飛んでも天の川銀河から脱出するのに何千年も何万年もかかってしまうからスピードアップして超々光速で飛びましょう。勇志号は本当にすごいね。あっという間に天の川銀河を飛び出しました。天の川の全体像が見えてきました。渦巻状の円盤のような形をしています。こんな銀河が宇宙には2千億個もあるというのですから驚きますね。

さらに光の速さで300万年かかる距離も勇志号は何のことはありません。一っ飛びする間に天の川銀河を含めて30個ほどの銀河が一塊になっているのが見えました。この銀河集団を局部銀河群といいます。

もっとスピードを上げてもっともっと遠くへ行ってみましょう。

2千万光年の彼方にやってきました。この範囲に数百~3千個くらいの銀河が集まっていましたね。これを銀河団といいます。このように銀河はそれぞれ小さい集団から大きい集団を形成して宇宙の広大な空間に無数に存在しているのです。

その銀河の集団はこれで終わりではありません。銀河団がさらに数十個集まって超銀河団を形成しています。超銀河団には1万個以上の銀河が含まれています。この一つの超銀河団の直径は1億光年といいますから気が遠くなりそうですね。

次に勇志号はさらに何百億光年も飛んで今まで見てきた銀河や銀河団そして超銀河団がどのように分布しているか観察してみましょう。さあ、真っ暗で広大無辺の宇宙空間にボウと光る銀河団などの集団が織りなす巨大な構造が見えてきました。まるで蜂の巣か泡のような構造ですね。銀河がほとんどない真っ暗な空洞がありますが、これは「ボイド」といって直径数億光年あります。このボイドを取り囲むようにして超銀河団が分布しているのですね。

さらに多数の銀河が面状に連なって壁を作っているのがわかるでしょう?これをグレートウォールといって、5億光年以上の長さと3億光年の幅、厚さ1500万光年にわたる膨大な数の銀河からなる帯状の壁で宇宙の最大の構造なのです。

この泡のような構造を宇宙の大規模構造といいますが、脳科学者に言わせるとこれは人間の脳の神経構造そっくりだそうです。宇宙の構造そのものが「宇宙のすべての生命体を生かしている偉大な存在」の脳に当たるのではないかと思えてきます。

果てしなく広がる宇宙の中の一角に太陽系があり、その中に地球が浮かんでおり、その地球に私たちは生きている。その私たちの体を構成している原子の世界もまた、宇宙の構造そのもので小宇宙といっても良い。なんと不思議な世界なのでしょう。

これで宇宙の旅は終わりです。感想はいかがですか。

この不思議な世界に生きている私たちの命って何なのか考えさせられた?

まったくです。私も本当にそのことばかり考えていました。それで命って何だと思いましたか?

「何も無い宇宙空間から微粒子を作りそれを集めてギュウッと固めて星が創られるのでしょう?そして星の上に色々な生命を生み出しているのは、何も無いように見える宇宙空間が実は何か偉大な生命に満たされていて、それが見える世界に現れてくるのではないかなと思いました」

「だから僕たちの命というのは、この偉大な生命と空間でつながっていて、みんな兄弟みたいなものなのかなと感じました」

そうですか。私も同じことを感じました。なんだか急にスクーリング中の仲間が懐かしくなってきましたね。では早く勇志国際高校の校庭に帰還しましょうか。キャンプファイヤーがそろそろ終わって、みんな宿舎に帰る時間です。今夜は「兄弟」たちとゆっくり語らいましょう。 「出発進行!行き先は地球」


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