校長の道徳授業

青い鳥を探して3 「挨拶で呼び込む青い鳥」

2011.09.26

幸せの青い鳥を探す方法の基本は、前を向いて歩くということだと、先月号で勉強しましたが、理屈でわかってもこれまでの後ろ向きや横向きの歩き方が癖になっていて、なかなか前を向いて歩けないものです。今月号では知らず知らずのうちに前を向いて歩くようになれる方法を教えましょう。

その方法はとても簡単で誰でもできることです。それは「挨拶」です。明るく元気よく挨拶をすることは、心がけ次第で誰にでもできますよね。最初は多少努力しなければ慣れないかもしれないけれど、そのうちにちゃんと挨拶することが習慣になってきます。

そこまできたらしめたものです。君は自分が知らず知らずの内に「前を向いて歩いている」ことに気がつくのです。だから「挨拶」だけで君の人生が良い方に向かい始めるということなのです。つまり「幸せの青い鳥」を呼び込むことができるというわけです。挨拶には大きなプラスのパワーがあるのです。

挨拶は人と人とのコミュニケーションの手段です。人は一人では生きていけません。人と人とのかかわりの中でのみ生きていけるのです。いや、自分は誰の世話にもなっていないよ、自分の力で生きていると、思っている人が世の中には沢山います。しかし、果たしてそうでしょうか。食事一つとっても、食材の生産から加工まで全部自分でしているでしょうか? 塩や砂糖などの調味料は自分で作れますか? 炊事道具は自分で作ったものですか? 水や燃料はどうでしょうか? 住んでいる家の柱は自分で木材を育てて伐りだし加工したものですか? 瓦は? 畳は? 布団は? そして衣類は?

衣食住何一つ自分で作ったものはありませんね。全て人が作ったもののお世話になって生きていることに気がつきます。もちろんお金で買うのですが、作るほうも買って使う人がいるから生きていける。人は人とのかかわりの中でしか生きていけないのです。お互いに生かし生かされている。ですから人と良い関係を持つということは、「幸せの青い鳥」を探すために最も必要なことだったのです。しかし、それは分っているけれども自分は人とコミュニケーションをとることが苦手で、いつも一人で過ごしている、という人もいます。挨拶はその苦手意識を乗り越える一番手っ取り早く簡単な方法でもあります。

挨拶から、人と人とのコミュニケーションは始まります。動物だって挨拶していることを知っているでしょう。犬は犬同士、猫は猫同士、お猿さんはお猿さん同士、それぞれ決まった挨拶の方法があって、その挨拶を怠ると動物だってコミュニケーションが取れないのです。

挨拶の方法は、国や民族や文化の違いで異なりますが、挨拶する文化のない民族は一つもありません。日本人は「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」に始まって、「ありがとう」「すみません」「さようなら」など、誰でも日常生活の中で何気なく使っています。その挨拶にも実は、上手下手があります。形だけの挨拶や、そっぽを向いての挨拶や、ぼそぼそと聞き取れないような挨拶、暗い雰囲気での挨拶などは、かえって相手に嫌な思いをさせてしまいます。そいうのを下手な挨拶といいます。

一方、明るく元気で気持ちのこもった挨拶ほど気分のよいものはありません。相手もそうですが自分自身はもっと気分が良いものなのです。気分が良いから前向きになる。人が喜ぶからもっと前向きになる。こういうのを上手な挨拶といいます。

後ろ向きで歩いたり、横向きで歩いたりしているときは自分自身に対してはもちろん周りの人々にもマイナスのエネルギーを発しています。だから悪いほうに悪いほうに結果が出るのです。こういう状態をマイナスの連鎖反応に陥っているといいます。

しかし、明るく元気で気持ちのこもった挨拶をするようになると、逆に強烈なプラスのエネルギーを発するようになります。そしてマイナスの連鎖反応が断ち切られてプラスの連鎖反応に転換するのです。その時、君は「前を向いて歩いている」自分に気がつくのです。

挨拶は元気に明るく、相手の目を見て行います。何かほかのことをしながらする「ながら挨拶」は、相手に対して大変失礼になります。

日本独特の挨拶のマナーにお辞儀がありますね。お辞儀は大変大事でお辞儀一つで第一印象が決まります。自然に頭をたれ(目線も自然に落とす)、両手も自然にたれ指先が膝頭の上あたりに届くまで腰から上体を曲げる方法(女性はこの方法)と、男性の場合ズボンの折り目に両手の中指を添わせて同じように腰から上体を曲げる方法とがあります。

お辞儀のとき注意することは、手をぶらぶらさせない、両足は閉じる、腰を曲げるときあごを引く、相手の目を見て始め目を見て終わる、語先後礼(言葉が先でその後でお辞儀をする)などがちゃんとできるようになったら、就職試験などの面接はバッチリです。

もう一つ、忘れてならないのは、「はい」という返事です。世界の言語の中で最も短くてしかも最も美しく深い意味がある言葉が、この「はい」という日本語です。これを漢字で書くと「拝」、拝むという漢字を書いてはいと言うのです。ですから日本では「はい」といって相手を拝んでいる。相手を拝むほど感謝していますという意味が込められている。これぞ人間関係、コミュニケーションの真髄ですよ。

幸せの青い鳥探しは、前を向いて歩くことが基本で、そしてそれは明るく元気な挨拶によってできるようになるのであり、挨拶は「はい」という返事を漢字で「拝」と明るく元気に心を込めて答えることから始まるというのが今日の結論でした。

人とコミュニケーションをとることが苦手といっていた君も、まず一人の時でいいから「はい!」と大きな声で元気よくそして思いっきり明るく言ってごらん。君の心のスイッチがプラスに切り替わるのがはっきり分るから…。

もちろんそのときの「はい」は漢字の「拝」だよ。


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