校長の道徳授業

青い鳥を探して9 「 ピンチとチャンスはセットでやってくる」

2012.02.28

本校は通信制高校として開校して7年、3月1日は卒業式にも今年も多くの生徒が無事に羽ばたいていきます。

ポプラ通信の今月号は、世界的不況という厳しい時代に巣立っていく卒業生の皆さんへのメッセージです。もちろん卒業生のみならず在校生諸君にとっても、そして来月入校してくる新しい仲間たちにとっても、生き方の参考にして欲しいという願いでもあることは言うまでもありません。

「 ピンチとチャンスはセットでやってくる」

1、現代は危機の時代

今年の就職戦線は近年にない厳しさでしたね。この体験は、卒業生諸君が直面した、おそらく人生で最初の社会的試練だったことと思います。昨年から世界経済は100年に1度といわれるほどの危機に見舞われ、日本は長期のデフレがこれによって加速され、景気は2番底がくると予測されるなど世界各国の中でもさらに厳しい状況が続いています。日本の危機は経済だけにとどまりません。外交も防衛もそして教育もかつてない危機に直面しています。

私たちは嫌でもこういう時代に生きていかなければなりません。特に君たち卒業生諸君はそのような危機の真只中に一人で乗り込んで自らの人生を切り拓いていかなければならないのです。 今日は危機の時代を生きていく心構えについて話しておきたいと思います。

2、危機とはピンチとチャンスがセットになっている状態。

「危機」という字を見てください。危険の危と機会の機が組み合わさって出来ていますね。危はピンチで機はチャンスです。危機というのはピンチとチャンスがセットになってやってくるものなのです。

物事は何でもプラスがあればその半面マイナスがあってセットになっています。光があれば陰がある。ピンチだけがやってくることは決してないのです。必ずチャンスを伴ってやってくる。大事なことは、危機に直面したときピンチと思うかチャンスと思うかなのです。ピンチと思ったら人生はピンチになり、チャンスと思ったら人生にチャンスが訪れるのです。どちらを選択するかは君の自由です。

3、危機は主役が交代する歴史の転機

歴史の中で危機は何度もありました。しかしその都度、時代が大きな転機を迎えて、    新しい時代が始まっています。その繰り返しが歴史なのです。危機というのは転機でもある。その転機は、主役が交代することによってもたらされます。つまり危機によってもたらされる歴史の転機とは、それまでの時代をリードしてきたエリートが没落し、新しいリーダーによって次の時代が始まるということです。今の政権交代などはまだ旧い時代が終焉するときの混乱でしかない。

したがって、危機というのは、旧い時代の主役(エリート)にとってはピンチだけれども、旧い時代に「エリート」でなかった人々にとっては時代の主役になるチャンスなのです。「非エリート」の時代といってもいい

4、危機をチャンスにする要件

間違いなく新しい時代の主役は君たち若い諸君です。君たちにとって願ってもない時代が来たのです。ただしそのためには守るべき要件があるのです。それは、まず第一に、この危機の時代を千載一遇のチャンスととらえる「肝っ玉」を持つということ。そして、どんなに苦しいときでもあきらめない「忍耐力」です。苦しいとき、ピンチと思ってあきらめたら、そのとき危機が本当のピンチになる。

次に、これからがどのような時代になるかという「先見性」を持つということ。そのためには良い本をたくさん読むことです。くだらない本なんか読んでいる暇はないよ。今までと同じように遊んでいて飯が食える時代ではなくなったのだから、生きていく為にも必死に努力できるかどうかが問われる。

三番目に、必死で勉強し必死で考えて自分が正しいと思ったならば、敵が「百万人といえどもわれ行かん」との心意気で、ひるまずに立ち向かう「勇気と志」があるか否かです。

そう言われても現に就職が出来ないよと言われるかもしれません。その通りです。だからこそチャンスなのです。以上述べたような若者ならばどんなに少ない求人であろうと引っ張りだこになるのです。厳しい時代だからこそ余計にそのような人材が求められるからです。大事なことは危機の時代を全身で受け止め全力で切り拓こうとする姿勢なのです。

5、勇志の卒業生こそ新しい時代の主役になる資格がある

君たちの中の多くは、若くして挫折感を味わって勇志にきました。もちろんそうでない人もいます。しかしそれでも順風満帆というわけではなかったはずです。危機の時代はチャンスではありますが、苦難の時代でもあります。産みの苦しみです。ですから順風満帆な若い時代をすごしてきたものにとっては、その苦難は耐えがたいものになる。

君たちは若くして耐え難い苦悩を耐えてきた。そしてこの勇志で人生の生き方を学んだ。はっきりいいますが、君たちが勇志の道徳などで学んだ人生学は、教えてくれる学校なんて日本中探したってただの1校もありはしません。

だから、君たち勇志の卒業生こそ、これからの時代の主役になる資格があるのです。その自覚と誇りを持ってほしい。そして勇気を持ってその志を遂げる為に時代の荒海に乗り出してください。輝かしい未来が君を待っているのですから…。


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