校長の道徳授業

有権者になる皆さんへ11

2017.01.15

 

 平成29年もこのコーナーは、昨年に引き続き、「国を愛する心を育むために」と題して、連載していきます。

 この連載は、選挙権が18歳に引き下げられ、生徒の皆さんが高校在学中に「主権者」となることを受けて、各学校で「主権者教育」をやることとなり、その一環として書き始めたものです。

 昭和20年(1945年)8月15日に、大東亜戦争が終わりました。この戦争で日本は敗北しました。そして、昭和27年4月28日までの間、戦勝国となった連合軍の占領下に置かれ、この間、「国家主権」は剝奪(はくだつ)されていました。もちろん、国民の主権も大きく制限されていました。

そして、東京裁判をはじめとする諸々の占領政策によって「戦後の日本のありかた」が、方向づけられました。占領政策の目的は「日本の弱体化」でした。彼らにとって日本は、戦争していた敵国ですからね。憎しみや報復の感情があったことは否定できません。

その中で、日本は「世界支配を目論んでアジアの国々を侵略した悪い国だ」と決めつけられ、国民はそれを信じ込まされ、誇りをなくしてきたのでした。この歴史観を「東京裁判史観」といいます。

これでは、日本を愛しなさいといわれても、「なんで?」となりますよ。

しかし、歴史の真実は違うのです。

やっと東京裁判史観の束縛から解放され、正しい歴史を取り戻す時が来たのです。

それは、平成18年12月、今から10年前、教育基本法が全面改正された日からです。

その第2条の教育の目標に「国を愛する態度を養う」ことと明記されました。実はそれまでの教育基本法は占領政策の一環としてつくられたものですから、国民として最も大事な国を愛するという教育目標は書かれていなかったのです。

そして、この「国を愛するという教育目標」を学校で実践するのが「主権者教育」だと思っています。

国を愛するためには「日本の正しい歴史」を学ばなければなりません。

下記の年表を見てください。これはアジアの国々が独立した年です。

 

1945年8月15日 大東亜戦争終結

1945年8月17日 インドネシア独立宣言(オランダから)

1946年 フィリピン (アメリカから)

1947年 インド(イギリスから) パキスタン(イギリスから)

1948年 ビルマ(現ミャンマー;イギリスから)

1948年 セイロン(現スリランカ;イギリスから)

1949年 カンボジア(フランスから)

1950年 ラオス(フランスから)

1957年 マレーシア(イギリスから)

 

 アジアの国々が、大東亜戦争が終わってから独立していったのが一目瞭然です。つまり、日本は戦争には負けたけれども、「アジアの国々を欧米列強の植民地支配から解放する」という大東亜戦争の目的は実現したのです。そしてコロンブスがアメリカ大陸にはじめて上陸(1492年)してから始まった「大航海時代」以降の、白人国家による有色人種の植民地支配というおぞましい人類史の暗黒時代に幕が下ろされたのです。

これこそ日本の歴史の真実だったのです。

 

さて、今回は、日本国民がアジアの植民地解放という使命を意識し始めるきっかけとなった一編の「詩」を紹介したいと思います。

作者はポール・リシャールです。彼はフランス人で世界的な詩人、弁護士でもありキリスト教の牧師でもありました。彼は大正5年から9年までの4年間(1916~1920)、日本に滞在し、大正6年に「日本国に告ぐ」という詩集を書きました。ここに紹介するのはその中の一編です。

当時の日本では大変な話題になり、「アジアの民を欧米の植民地支配から解放する」という使命感を日本国民の心の中に育む要因となりました。

 

「日本の児(こ)等(ら)に」 ポール・リシャール

 

曙(あけぼの)の児等!海原の児等!

花と焔(ほのお)との国 力と美との国の児等!

聴(き)け,涯(はて)しなき海の諸々の波が 日出ずる国の島々を讃(たた)うる栄誉の歌を

 

汝の国に七つの栄誉あり 故にまた七つの大業(たいぎょう)あり

さらば聴け、その七つの栄誉と七つの使命とを

独(ひと)り自由を失わざりし亜細亜(あじあ)唯一の民!

汝こそ自由をアジアに与うるものなれ

曾(かつ)て他国に隷属(れいぞく)せざりし世界の唯一の民!

一切の世の隷属の民のために起つは汝の任なり

曾て滅びざりし唯一の民!

一切の人類幸福の敵を亡ぼすは汝の使命なり

新しき科学と旧(ふる)き智慧(ちえ)と、欧羅(ヨーロッパ)巴の思想と亜細亜の精神とを自己のうちに統一せる

唯一の民!

此等二つの世界、来るべき世の此等両部を統合するのは汝の任なり

流血の跡なき宗教を有てる唯一の民!

一切の神々を統一してさらに神聖なる真理を発揮するは汝なるべし

建国以来一系の天皇、永遠にわたる一人の天皇を奉戴(ほうたい)せる唯一の民!

汝は地上の万国に向かって、人はみな一天の子にして、

天を永遠の君主とする一個の帝国を建設すべきことを教えんがために生まれたり

万国に優れて統一ある国民!

汝は来るべき一切の統一に貢献せんために生まれ

また汝は戦士なれば、人類の平和を促がさん為に生まれたり

曙の児等! 海原の児等!

斯(か)くの如きは、花と焔との国なる汝の七つの栄誉、七つの大業なり

(大川周明博士訳)

 

 

 

 

 

 


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