校長の道徳授業

「国難に臨んで」~誇りある日本人たれ

2017.11.15

早いもので我が勇志国際高校が開校して今月で12年と8か月になります。開校当初、わずかに114人だった在校生が、7年目で1千名を超え、8年目で1千2百名、9年目には1千3百名規模の大規模校になって今日に至っています。

 世の中は深刻な少子化時代ですよ。少子化の影響を真っ先に受けるのが学校です。今、教育界は学校の生き残りをかけた熾烈(しれつ)な生徒争奪戦の最中(さなか)にあります。その中にあって勇志の順調な成長は奇跡的と言っても決して過言ではなかろうと思います。

 それは、生徒や保護者の皆様のご協力があり、そして、教職員の先生方が全力でそれぞれの持ち場で頑張ってきてくださったからです。そして勇志の特徴ある教育が、現代の若者のニーズに合っていたからだと思います。勇志教育の特徴は、校訓と教育目標に表れています。

 校訓は、「勇志の心 国を愛し、郷土を愛し、人を愛する」、教育目標は、「1、親孝行する青少年たれ 2、志ある人間たれ 3、誇りある日本人たれ 4、役に立つ国民たれ 5、尊敬される国際人たれ」ですね。

 この双方とも、どちらかというと「戦後」の日本の教育界では、長年タブーとされてきた項目です。平成18年12月に、教育基本法が新しくなって、勇志教育の方向性が正当性を持ちましたが、それまでは、「国を愛する」も、「親孝行」も、「日本人の誇り」も、教育界では眉をひそめられる存在だったのです。これはいかにも異常な時代だったと言わざるを得ません。かつての世界に冠たる精神文化を誇った日本の価値観が否定され続けてきたのです。

しかし、若者の潜在ニーズはここにあったということです。そんなことを教える学校があるわけないと思っていますから、期待していない。しかし、その教育と出会ったら、自分たちが本当に求めていた教育はこれだ!と分かるのです。これが勇志の感動授業の真骨頂です。人は潜在ニーズを超えた体験に感動するのです。

 

 今、わが国は大きな国難に直面しています。この11月号が皆さんの手元に届くころには、衆議院の総選挙は終わっていますが、この原稿を書いている9月26日現在では、安倍総理が記者会見で9月28日に衆議院を解散すること、そしてその解散は「国難突破解散」だと昨日表明したところです。

北朝鮮による核ミサイルの脅威は高まる一方ですし、国内的には急速に進む少子高齢化の問題があります。対応を間違ったら、国そのものがなくなってしまうかもしれない瀬戸際にあります。国がなくなれば私たち日本国民の命も財産も保障されず、自由も奪われてしまいます。

 このような難局に立った時こそ私たちに求められるのは、「日本人の誇り」に裏打ちされたゆるぎない「愛国心」です。誇りをなくした民族は滅ぶのが歴史の鉄則です。

 スクーリングでは、総合学習や特別活動、そして歴史の授業などで、「誇りある日本人たれ」をテーマに学んでいますが、このポプラ通信で、さらに深めていきたいと思います。

 

今月は、オランダのアムステルダム市のエドゥアルト・ヴァン・ティン市長の言葉を紹介しましょう。これは平成3年、日本の傷痍軍人会の代表団がオランダを訪問した時の歓迎レセプションでの挨拶です。

「あなた方の国日本は、先の大戦で負けて、私どもの国オランダは勝ったのに、今は大敗しています。すなわち戦争で負けた日本は経済大国になり、勝ったはずのオランダが貧乏国になりました。

戦前は本国の36倍の面積の植民地インドネシアがあり、石油などの資源で本国は栄華を極めていました。

 しかし、今のオランダは、日本の九州と同じくらいの面積の本国だけになりました。

アジア各国で謝罪外交を続ける日本は間違っています。あなた方こそ自ら血を流してアジア民族を植民地支配から解放し、救い出し、人類最高の良いことをしたのです。

 あなた方の国の人々は、過去の歴史の真実を目隠しされ、洗脳されて、悪いことをしたと自分で悪者になっていますが、よく歴史を振り返って真相を見つめる必要があるでしょう。

 本当は私たち白人が悪いのです。300年も前から競って武力でアジア民族を征服して自分の領土としました。植民地や属領にされて長い間奴隷的に酷使されていたアジア民族を解放し、共に繁栄しようと遠大な理想を掲げて大東亜共栄圏の旗印で立ち上がったのが日本です。

 本当に悪いのは、侵略して権力を振るっていた西洋人の方です。

 日本は敗戦しましたが、アジアの解放は実現しました。日本は戦勝国すべてをアジアから追放して(戦争は)終わりました。

 その結果、アジア諸民族は、各々独立を達成しました。日本の功績は偉大です。血を流して戦ったあなた方こそ、最高の功労者です。

 自分を蔑むのをやめて、堂々と胸を張って、その誇りを取り戻す時です。」

 

 つい72年ほど前までの世界は、植民地として支配する国と支配される国とに二分されていたなんて、君たちには想像もつかないでしょうね。でもそれが現実でした。白人が有色人種を支配してきた時代が数百年にわたって続いてきたのです。

 有色人種の国で完全な独立を保っていた国は、実はその当時、われらが日本だけだったのです。日本の大東亜戦争は、その名前が示しているように「東亜」つまり「アジア」を植民地から解放して、白人の国々と対等な関係を築いて、同じアジアの民族としてともに栄えていこうという意味の「大東亜共栄圏」を理想として掲げて、米英やオランダなどの欧米国家に立ち向かった戦争だったのです。

 オランダはインドネシアを何百年にもわたって植民地にし、豊富な天然資源を略奪して栄えていました。

 日本が戦ったのはそのようなアジアに君臨していた欧米の国々であって、アジアの人々と戦ったのではありません。そして緒戦(はじめのころの戦い)で破竹の勢いで勝ち続けて、アジアを支配していいた国々のすべてをアジアから本国に追い返したのです。

 しかし、大東亜戦争の後半になって、物量に勝るアメリカの猛烈な反撃の前に劣勢となり、結果は敗戦となりました。

 日本が敗戦してから、かつての宗主国(植民地支配をしていた国)が舞い戻ってきて、再び植民地支配をしようとしたのですが、その時すでに遅く、アジアの民は、日本の緒戦の勝利で、独立心に目覚め、民族の誇りを取り戻し、彼らの支配を再び許すことはなかったのです。

 歴史にifはありませんが、日本があの大東亜戦争を戦わなかったなら、世界は今でも「植民地として支配する国と支配される国とに二分された世界」だったのは間違いありません。

 そして、敗戦国となった日本は、19年後にはあの廃墟の中から不死鳥のようによみがえり、東京オリンピックを大成功させ、その数年後にはアメリカに次ぐ世界第2の経済大国になりました。

 それを可能にしたのは、戦争に負けて、米軍の占領政策で「日本人の誇り」を奪われていく中で、戦争で生き残った日本人が、もう一度豊かな国にして、世界に貢献できる国にしたいという強い思いに突き動かされて必死に働いた結果なのです。占領政策に惑わされず、「日本人としての誇り」を失うことなく「愛国心」に燃えて働いた人々がたくさんいたからだということを忘れてはなりません。

日本は、昭和27年4月28日に独立を回復しましたが、その後は、日本人の誇りを骨抜きにするという占領政策を、占領軍に代わって日本人が引き継いできました。それが「戦後教育」だったのです。その結果、多くに国民が日本人の誇りをなくし、自らを蔑むようになってしまったのです。

 今直面している国難という大ピンチは、日本が再び真の独立国になって国民が誇りを取り戻す大きなチャンスでもあります。日本人は決して負けませんよ。北朝鮮の金正恩如きに負けてたまりますか。多くのご先祖様たちが築いてこられたこの愛する日本は、わたしたちが「日本人の誇り」を取り戻すことで、必ず守ることができると確信しています。

 


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