
今回紹介するのは、前回取り上げた秋山好古の弟であり、小説『坂の上の雲』でも描かれた、秋山真之です。 秋山真之は、慶応4(1868)年3月20日、松山藩士秋山久敬、貞子の五男として生まれ、はじめは淳五郎と名づけられました。出生時、兄の好古が、両親に訴え、真之が寺へ預けられるこ …
今回紹介するのは、小説『坂の上の雲』でも描かれた、「日本騎兵の父」として知られている秋山好古を紹介したいと思います。 秋山好古は、安政6(1859)年1月7日、松山藩士秋山久敬、貞子の三男として生まれ、はじめは信三郎と名づけられました。早生児で生まれたために虚弱な体質でした …
今回は、日露戦争において満州軍総参謀長を務め、台湾総督も歴任した児玉源太郎を紹介したいと思います。 児玉源太郎は、嘉永5(1852)年2月25日、徳山藩士児玉半九郎の長男として生まれ、はじめは百合若と名づけられました。戊辰戦争の際には、徳山藩の官軍部隊「献功隊」の小隊長を任 …
今回は、前回紹介した乃木希典とともに、日露戦争における海軍の戦いを指揮した、日露戦争当時の連合艦隊司令長官、東郷平八郎を取り上げたいと思います。 東郷平八郎は、弘化4(1847)年12月22日、薩摩藩士東郷吉左衛門の四男として鹿児島城下に生まれ、元服するまでは仲五郎といいま …
乃木 希典(のぎ まれすけ) 前回、日露戦争が勃発した当時の総理大臣、桂太郎を紹介しました。今回から数回にわたり、その日露戦争を戦い抜いた人物を取り上げたいと思います。今回紹介するのは、当時の陸軍第三軍指令官であった、乃木希典です。 乃木希典は、嘉永2(1849)年1 …
今から100年以上前の明治37(1904)年、ロシアとの間に日露戦争が勃発しました。当時、多くの国は、「小さい国の日本が大国ロシアに勝てるはずがない」と考えていました。結果は日本が勝利し、多くのアジアの国々に勇気を与えました。その日露戦争開戦時の首相であった桂太郎について、今回は …
今回は、わが国の近代音楽史上、最初の作曲家である、滝廉太郎を取り上げます。 滝廉太郎は、明治12(1879)年8月24日、東京に生まれました。父の吉弘は内務省の役人であったため、生まれて3年後には東京から横浜へ移りました。明治時代の横浜は西洋文化の輸入港で外国人も多く、日本 …
今回は、現在の五千円札に肖像が描かれている、明治時代の女流作家、樋口一葉について皆さんに知ってもらおうと思います。 一葉の本名は奈津といい、明治5(1872)年に、父・則義と母・たきの次女として東京で生まれました。幼少のころから読書が好きで、草双紙(絵入りの娯楽本)の類を読 …
前回は、かつて五千円札の肖像に描かれていた新渡戸稲造を取り上げました。今回は、ほぼ同じ時期に千円札の肖像に描かれていた夏目漱石についてご紹介します。 まず、「漱石」はペンネームであることを皆さんに最初にお伝えしておきます。この「漱石」という言葉は、「漱石枕流」という四字熟語 …
突然ですが、皆さんに質問です。現在、五千円札の肖像画には樋口一葉が描かれていますが、その前の五千円札には誰が描かれていたでしょうか?…正解は、今回紹介する、新渡戸稲造です。 新渡戸稲造は、文久2(1862)年、現在の岩手県盛岡市に生まれました。新渡戸家は開拓事業を営んでおり …
現在、食卓には欠かせない存在となっている、「味の素」などのうま味調味料。スナック菓子などの原材料欄にもよく記載されています。世界中で使われているこの調味料の成分を発見した人物が、本日紹介する池田菊苗です。 池田は元治元(1864)年、薩摩藩士の子供として京都で生まれました。 …
皆さんは、「民俗学」という学問を知っていますか?主に民間伝承に基づき、自国民の生活文化の歴史を研究するのが、民俗学です。今回は、日本の民俗学を学問として体系化した、柳田国男について紹介します。 柳田国男は、明治8(1875)年、兵庫県に生まれました。9歳の頃、一家が転居 …